[ペダル開発秘話1] Violence Boosterの誕生

どうも、Valkyrie SpearのKENZOです。このブログでは、Valkyrie Spearのペダルについて、ここでしか知ることのできない情報や、より深い魅力をお伝えしていきます。

記念すべき初回は、Valkyrie Spearを代表するペダル「Violence Booster」が誕生した頃の話をお届けします。

まず最初に、Xotic EP Boosterの存在が重要なポイントとなります。

昔から、ブースターの定番といえば真っ先にEP Boosterが候補に挙がるのではないでしょうか。「迷ったらEP Boosterを買え」と言っても過言ではないほどの存在感があります。もちろん、私もその愛用者の一人です。

ここで、音色に影響を与える主なパラメーターを整理してみます。

1. ギター/ベース本体の特性

2. ピックアップの種類

3. トーン回路とボリューム回路

4. ペダルの音色

5. アンプ回路やキャビネットの鳴り

特に、ピックアップとアンプ/キャビネットのキャラクターは、ブースターとの相性に大きく関係するというのが私の経験から感じたことです。

そこで、EP Boosterで満足できなかった方のために、トレブルに艶感があり、ローミッドがボワつかず、少しタイトな太さを持つ音のブースターペダルを独自に作ることを考えました。

それも単純に回路のフィルターで音を調整するだけではなく、音の細部にまでこだわり、ゲインとバイアスの調整に加えてパーツの素材自体が持つ特性を最大限に活かして、ブースターとして最大限のパフォーマンスを出せるペダルに仕上げることを目指しました。

これが、Violence Boosterのコンセプトです。

最初からすべての構成が決まっていたわけではなく、回路の細かい定数や部品の選定は、試作を繰り返しながら作り上げていきました。

最も重要な「音作り」においては、単に回路のフィルターを調整するだけでなく、回路の定数が同じでも部品の種類や素材、メーカーの違い、増幅回路のチューニングを最適に行うことによって音の深みを追究しています。

さらに、Violence Boosterの大きな特徴として、一部にビンテージパーツを取り入れていることが挙げられます。

ただし、この音作りは、単純に貴重なパーツや高価なパーツを多く使えば良いという話ではありません。部品一つ一つが持つ音のキャラクターを深く理解し、「自分が目指す音」に合ったものを厳選することが何より重要と考えています。

それこそ初期の試作品はそこそこ選び抜いたパーツを搭載していたのですが正直全然ダメでした。悪くはないですがただただ普通な印象。
高域の音は濁っていて耳に突き刺さり、低域も大きいがただただボワついている。

要は鳥肌が立つような「感動」が全くなかったのです。

そこから期間をかけてカットアンドトライを繰り返してようやく今の音に仕上がりました。
聴いた瞬間におお、これなら満足だ!と。
基本的に体がゾクゾクするような感動を私が感じるまで発売はしません。
特にViolence Boosterの強みとなる高域の艶感の具合は定数とかではなく特に部品の特性の影響が支配的なので回路が同じだとしても搭載しているある特定のパーツが無いと今のサウンドは成立しません。
こうしてViolence Booster MK IIが誕生しました。

以下の動画でOFF/ONの音の違いを聴いてみてください(ベース動画は末尾にあります)


※視聴にはヘッドホンかイヤホンを使用されることを推奨します。PCやスマートフォン内蔵のスピーカーではペダル本来の音の違いが消えてしまうことがあります。

実際に実機で聴いて頂くとよくわかるかと思いますが、大音量で鳴らした時でも雑味が少なく輪郭のある立体的なサウンドになるよう調整しています。

ここで一つ知って頂きたいのはViolence Boosterは決してEP Boosterの存在を否定しているわけではないということです。
この世の中には十人十色のギターやベース、そして組み合わせ無限大のペダルボードがあるわけですのでその人にとって最適なブースターが見つかるように選択肢の一つとして私はViolence Boosterを提供しています。
Violence BoosterもMaestro Echoplexのプリアンプのように通すだけで音が良くなる魔法のボックスのように認知されていけば良いなと思っています。

あなたもご自身の機材に合った最適なブースターを探してみるのはいかがでしょうか?
そして機会があれば「通すだけで太く艶やか躍動感のあるサウンドへブラッシュアップさせるViolence Booster MK II」をぜひともお試しくださいませ。

▼参考 : ペダルボード導入例

アーティスト・ペダルボードへの導入事例

▼試奏動画
[ベース編] (Player : masa@Secret Bass)

今回はここまで!


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